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28年3月期までの3カ年中期経営計画策定 小野建


週刊経済2025年7月23日発行号

最終年度は売上高3100億円目指す

鉄鋼、建材商社の小野建㈱(北九州市小倉北区西港町、小野剛社長)は6月12日、今期から2028年3月期までの3カ年中期経営計画「第一次中期経営計画」を発表した。

2035年3月期に売上高5000億円を目指す「長期ビジョン2035」達成に向けた基盤づくりとして3カ年の中計を策定。鉄筋加工やレーザー加工などの一次加工から溶接・組み立てなどの二次加工を強化、拠点網を広げる「既存事業の拡大」、加工管理ソフトや配車管理システムなどの導入、AIによる需要予測や自動見積もり作成、顧客管理、営業支援システム導入などで自動化や効率化を進める「小野建eプレイス構想」、これまで実施済みのM&A投資企業の成長促進や、商圏・商材の拡大と加工技術強化を進めるための新規M&Aを推進する「非連続的M&A」の3つの方針を定めた。そのほか、中計期間中に金属加工機を74台、自社トラック36台導入のほか、ソフト面でIT、DX推進に向けて50億円の投資も計画している。これらを通じて最終年度の28年3月期では売上高3100億円、営業利益75億円を目指す。

同社では「売上高、営業利益の向上だけでなく、第二次中計以降の成長を支える基盤を固める期間としたい」と話している。

同社は1949年8月設立。資本金は69億4763万1433円。2025年3月期連結売上高は2719億4200億円。連結従業員数は1105人。