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糟屋郡新宮町に大型賃貸用物流施 西部ガス都市開発
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週刊経済2025年7月23日発行号
初のSPC活用の開発事業
西部ガスグループの不動産、物流業・西部ガス都市開発㈱(福岡市博多区千代1丁目、松田和久社長)は、糟屋郡新宮町に5階建ての大型賃貸用物流施を建設している。完成予定は2027年春頃。
同社と九州リースサービスの百%子会社・㈱ケイ・エル・アイ(同区博多駅前3丁目、小島公孝社長)、FFGリースの百%子会社・リージョナルインベストメント福岡㈱(同区下川端町、小樋井嘉宏社長)の出資によるSPC(特別目的会社)を活用した大型賃貸用物流施設開発で、西部ガス都市開発としては初めてのSPC活用の開発事業となる。名称は「N-Base 福岡新宮」。場所は同町大字的野萱原755番、県道35号筑紫野古賀線の的野交差点そば。敷地面積は約2万8千㎡、鉄筋コンクリート(SRC)造り地上5階建てのマルチテナント倉庫で延べ床面積は7万300㎡(予定)。環境配慮の観点から太陽光発電設備の設置、BCP対応として非常用発電設備の導入などを計画しており、nearly ZEBおよびCASBEE Aランクの環境認証を取得する予定。新宮町は、福岡市に近接した九州における交通の要衝で、近年は物流施設の開発が活発に進められており、今後も物流拠点として一層の発展が期待されている。
西部ガスグループは、グループ中期経営計画「ACT2027」において多様な不動産事業の推進による安定的な収益確保に取り組み、利益の最大化を目指している。同社では「本事業により新たな不動産事業領域へ本格的に参入するとともに、今後は保有資産の価値最大化に向けた戦略的な取り組みを一層推進していく」としている。

