NEWS
連結売上収益は1256億円で2期連続減収 安川電機第1四半期
Tag:
週刊経済2025年7月16日発行号
通期業績予想を下方修正
モーションコントロール・ロボット開発、システムエンジニアリングなどを手掛ける㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、小川昌寛社長)は7月4日、2026年2月期第1四半期(2025年3月~5月末)連結決算で売上収益が前年同期比5・1%減の1256億4200万円、営業利益は同5・5%減の105億300万円で2期連続減収減益となった。
国内の半導体・電子部品向け需要は底堅く推移し、一般産業においても堅調な需要がみられたものの、自動車市場の設備投資意欲が減退。一方、アメリカでは関税政策の影響で先行き不透明感が強まっているほか、オイル・ガス関連需要も原油価格下落の影響で投資延期を受けたものの、空調関連や一般産業における自動化需要は堅調に推移している。また、中国は自動車市場における需要は底堅く推移しているものの、アメリカ関税の影響で投資案件の延期や見直しがみられるという。利益面では2期連続減益となったが、各セグメントにおける付加価値向上の影響で前年同期の営業利益率を維持している。
セグメント別では、モーションコントロールの売上収益は前年同期比6・2%減の556億5900万円、営業利益が同10・5%減の50億3700万円。ロボットの売上収益が同2・5%減の556億3300万円、営業利益が同4・5%増の50億600万円。システムエンジニアリングの売上収益が同11・6%減の92億6800万円、営業利益が同2・5%減の10億2800万円。
同社では今後、アメリカ関税政策による需要の先行き不透明感が高まったことから、連結業績予想で通期売上収益5150億円(前回予想5500億円)、営業利益430億円(同600億円)に下方修正している。

