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健康食品事業から撤退 室町ケミカル
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週刊経済2025年7月2日発行号
経営資源を成長事業に集中
医薬・化学品製造・販売などの室町ケミカル㈱(大牟田市新勝立町、青木淳一社長)は6月13日、健康食品事業からの撤退を発表した。
同社は医薬品事業、健康食品事業、化学品事業を主力3事業と位置づけ、健康食品事業ではOEM製品の開発・製造を中心に展開してきた。近年は新規顧客の開拓に注力し、大型OEM品の取り扱いが始まったこともあり、売上高は順調に伸長。一方で、原材料費や動力費が高騰する中、多様化する開発案件に対するコスト増や製造量が安定しないことなどにより収益改善が難しい課題もあった。こうした背景と、他の成長事業において製造能力増強を目的とした人員や製造スペース・倉庫等の拡充を急ぐ状況から、健康食品事業からの撤退とともに他事業への人員再配置を行うことを決議。今後は、健康食品事業からの撤退により確保される経営資源を、大きな成長が見込める2事業(医薬品事業・化学品事業)へ投下することで、企業価値の向上を図っていく。
同社は1947年7月設立、資本金1億4300万円。従業員数239人、売上高は63億6900万円(24年5月期)。

