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中央区清川2丁目のホテルをリブランド エー・ディー・ワークス


週刊経済2025年7月2日発行号

改修費2億円

投資不動産事業の㈱エー・ディー・ワークス(東京都千代田区、鈴木俊也社長)は10月をめどに、中央区清川2丁目のホテルをリブランドオープンする。

ビジネスホテルの新規開発が少ない福岡市内の市場環境や七隈線延伸によるアクセス向上、清川エリアの将来的な再開発への期待、さらにインバウンド需要の高まりに着目。収益性の高いアセットとしてホテル事業への参入を決定した。ホテルアセットマネジメント事業への着手は今回が初めて。3月に「旧ハカタサンライトホテルひのおうぎ」(築14年、鉄骨造り7階建て)を事業譲渡として取得し、10月をめどに「クインッテッサホテル福岡渡辺通Comic&Books」としてリブランドオープンする。敷地面積は約760㎡。現在、約2億円をかけて改修を進めている。運営はホテルブランド「クインッテッサホテル」を展開する外部グループが担う。同ブランドとしては福岡で4施設目となる。

改修点として、1階はレストランからラウンジに改装。約1万冊の多言語対応漫画を設置するほか、持ち込み飲食や仕事利用もできるスペースとし、冷凍自販機の設置も予定している。また、2階の元宴会場部分はキャビンタイプの客室に改装し、全体で66室の構成とする。客室構成は5㎡のキャビンタイプ20室、21㎡のシングルルーム20室、13~16㎡の和室14室、和洋室12室。

今後は福岡、東京を中心に2~3件のホテル案件への着手を検討しており、社内に「ホテル事業検証部」を設置。将来的には自社運営も視野に入れて展開を進めていく。

同社は1886年2月設立。資本金は1億円。