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町制70周年記念動画制作を委託 鞍手町


週刊経済2025年6月25日発行号

来年1月末の完成をめどに

鞍手町(岡崎邦博町長)は5月30日、町制施行70周年を記念して実施した観光動画制作業務を映像制作やブランディングを手がける㈱CRAFT5(福岡市中央区天神5丁目、大谷拓也社長)に委託した。

同社が提案した企画が町の公募型プロポーザルにおいて、地域理解と表現力の両面で評価され選定されたもの。企画のテーマを「この町には、笑顔をつくる手がある」とし、巨峰農家や保育士、消防団など、鞍手町で暮らす人々の手に着目し、地域に根差した営みやぬくもりを描く。FPVドローンやカラーグレーディングなど、同社が強みとする映像技術を生かし、感情に訴えるストーリー設計を目指す。制作内容は、本編映像(3〜4分)を中心に、広報向けダイジェスト(1分)、30秒のテーマ別動画6本、メイキング映像など複数展開。加えて、Instagramを活用した住民参加型キャンペーン「#クラテノテ」も企画しており、SNSを通じた共感、拡散も視野に入れる。動画は2026年1月末までの完成を予定。町の公式サイトやイベント、SNSなどで順次公開される見込みで、関係人口の創出や地域ブランディングの一環としての活用が期待されている。

大谷社長は「観光地を紹介するのではなく、暮らしの中の魅力を掘り下げ、映像で地域の価値を再構築したい」とコメントした。