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中国FURUI社とISOタンクコンテナを共同開発 西部ガス


週刊経済2025年6月25日発行号

他社との国法準拠のコンテナ開発は初

西部ガス㈱(福岡市博多区千代1丁目、加藤卓二社長)は6月10日、LNG(液化天然ガス)などの極低温用機械メーカー・Zhangjiagang Furui Special Equipment社(中国江蘇省張家港市・以下FURUI社)と日本国内の法規制に準拠するISOタンクコンテナ(※)の共同開発と利用に関する覚書を締結した。西部ガスが他社と共同で日本国内の法規制に準拠するISOタンクコンテナを開発するのは今回が初めて。

同社はこれまでISOタンクコンテナを活用した中国向けLNG再出荷や国内のLNGバンカリングを進めてきた。ISOタンクコンテナは海上、貨車、陸上輸送など様々な交通手段での輸送が可能で、一般的な規格のLNGローリよりも積載量が約3割大きいのに加え、保冷性能が高く極低温のLNGを約60日間保管することができるため、より効率的なLNG輸送が可能となる。このような利点を活用し、国内のLNG輸送効率化や広域のLNG需要獲得を進めるために、FURUI社と共同で国内利用に適したISOタンクコンテナを開発するとともに、国内での普及の可能性についても検討していく。

※国際標準化機構(ISO)が定めた規格に基づいて製造されたタンクコンテナ。