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30年3月期までの5カ年中期経営計画策定 北九州高速鉄道
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週刊経済2025年6月25日発行号
営業収益目標は28億5100万円
北九州モノレール運営の北九州高速鉄道㈱(北九州市小倉南区企救丘2丁目、上田浩社長)は5月20日、今期から2030年3月期までの5カ年中期経営計画「Challenge2025―2029」を発表した。
今後モノレール沿線地域の人口減少や高齢化による輸送人員の減少を見込むほか、車両の老朽化に伴う設備更新なども計画しており、経営基盤強化を図るもの。具体的には、車両や設備の保守点検、維持修繕を計画的に実施し、車両・設備起因の遅延ゼロを目指す「輸送の安全と定時運行の確保」、外部講師などを活用して接客力を向上する「お客さま満足度向上」、集客イベントの実施や運賃改定を協議し、運輸収入増に向けた「輸送人員増と収益力強化」、無線式列車制御システムなどの新技術導入による設備のスリム化などを進める「設備更新計画の推進」、採用活動強化やストレスチェックなどを活用して職場環境改善を進める「人材の確保と育成」の5つの重点施策を設定した。これらを通じ、最終年度は営業収益28億5100万円を目指す。
同社では「モノレール沿線地域の施設、店舗との連携を強化し、キャッシュバックシステムを検討するなど利用推進を促し、1日3万3800人の利用人員維持を目指す」と話している。
25年3月期は営業収益が前期比1・1%増の25億5千万円、経常利益が同20・2%減の4億600万円、営業利益が同25%減の3億6800万円、当期純利益が同37・8%減の3億9800万円を見込んでいる。

