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若年層向けの雇用支援事業開始 北九州商工会議所


週刊経済2025年新春特別号

情報発信、学生との接点強化など

北九州商工会議所(津田純嗣会頭)は11月、学生の地元就職率アップを目的とした新たな雇用支援事業「Connect Kitakyushu」を開始した。

企業の採用力強化、情報発信強化、学生との接点の多様化を柱に、地元企業の採用支援を強化する。企業の採用力強化では「Z世代を引き寄せる最新トレンド」などをテーマとしたセミナーを定期的に開催。情報発信では、地元就職者のインタビューを掲載した冊子「わたしたちが北九州で働く理由」を作成し、市内の大学で配布している。学生との接点づくりでは、従来から取り組んでいる企業見学やバスツアー、インターンシップなどの規模を拡大する。

津田会頭は「情報関連サービス業が集積している東京・福岡市などへの流出も多いが、実際には北九州市で働きたいという思いを持っている学生は多い。IT企業などの進出で、業種面も少しずつニーズと釣り合ってきているので、新しい企業を取り込みながら学生とのマッチングに取り組むことで定着率を上げていきたい」と話している。