NEWS

ウクライナのリヴィウ国立工科大学と協定締結 日本経済大学


週刊経済2024年10月23日発行号

避難民学生が両大学学位を取得

日本経済大学(太宰府市、都築明寿香学長)は10月4日、ウクライナのリヴィウ国立工科大学とダブルディグリープログラム(国際共同学位プログラム)協定を締結した。
リヴィウ国立工科大学が日本の大学とダブルディグリープログラム協定を締結したのは初。同プログラムは、学生が自分の所属大学と海外の協定校で、所定の期間それぞれ正規生として在籍し、所定の学習プログラムを修了することで両大学の学位を取得できる制度。今回の締結では、リヴィウ国立工科大学で、3年間所定のプログラムを修了した後、本学で正規生として1年半在籍し、所定のプログラムを修めることで、両大学の学位を取得することができるようになる。
リヴィウ国立工科大学にはITと語学を学ぶ応用言語学科があり、日本語を学ぶ学生が在籍。日本経済大学では2020年10月に同大学と包括的学術交流協定を結び、22年2月のロシア軍のウクライナ侵攻後には、日本語を学んでいたウクライナ人学生を避難民学生として受け入れていた。同国の情勢の見通しが立たない中、日本での学修・就業を希望するウクライナ人学生を正規生として受け入れている。同大学では「24年9月からダブルディグリープログラムに参加する3人のウクライナ人学生を迎え、日本での学修や就業を目指した活動を支援していく。ウクライナと日本の架け橋となる人材を輩出できる教育を提供したい」と話している。