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フィリピンで第2弾、第3弾の実需向け住宅の開発 西日本鉄道


週刊経済2023年5月30日発行号

現地デベロッパーと計約4千戸供給へ

西日本鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、林田浩一社長)はフィリピンの住宅デベロッパー、アクセイア デベロップメント コーポレーション(以下アクセイア社、メトロマニラ、代表:ポール・H.タンチ代表)と共同で、フィリピンで実需向け住宅の第2弾、第3弾の開発を進める。
西鉄グループでは今年度始動した第16次中期経営計画の重点戦略として「成長事業の拡充と新たな稼ぐ力の創出」を掲げ、ベトナム、インドネシア、アメリカ、タイ、フィリピンの5カ国において住宅・収益不動産事業を推進している。特に、フィリピンでは長期的な経済成長と人口増加による堅調な住宅需要が見込まれ、実際に2021年度からプロジェクトを開始したリサール州アンティポロ市の販売戸数は当初の計画を上回るなど順調に推移。今回第2弾としてバタンガス州タナウアン市、第3弾としてカビテ州ジェネラルトリアス市の2地域において合計約4千戸の住宅開発プロジェクトを推進し、フィリピンでの不動産事業を拡大する。
第2弾として開発するタナウアン市はマニラ中心地から南に約66㎞、車で約 60~90分の距離に位置。近郊に工業団地が点在する人口約19万人の地方都市で、開発地周辺には多くの路面店や大型商業施設が集積し、教育施設や医療機関なども整備されるなど生活利便性の高い地域。計画では約15・3haの敷地に実需向けの低層住宅955戸(戸建住宅598戸、タウンハウス357戸)を開発する。来年5月に着工し、同10月から順次完成する予定。
第3弾を開発するジェネラルトリアス市はマニラ中心地から南に約40㎞、車で約60~90分の距離に位置。マニラ通勤者が多く居住するベッドタウンで人口約45万人。近隣に高速道路の建設が予定されるなど、マニラへのアクセスが良好な地域。計画では敷地面積約60haという西鉄の他進出国のプロジェクトと比較しても最大規模となる敷地に、実需向けの低層住宅2073戸、低層マンション1080戸の計3153戸を開発する。2025年6月に着工し、 同年11月から順次完成予定。来年7月に着工し、2024年5月完成予定。