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10月、福岡市東区八田1丁目に大型商業施設 香川県の大倉工業 総工費は15億円


 フィルム加工メーカーの大倉工業株式会社(香川県丸亀市中津町、鴻池正幸社長)は十月、福岡市東区八田一丁目に総工費十五億円をかけ大型商業施設を開業する。
 三年前の熊本工場(熊本県鹿本郡植木町)との統合で遊休地となった福岡工場跡地を再開発するもの。場所は多々良中学校向かいで、敷地面積は二万六千四百平方メートル。そのうち、約一万八千百五十平方メートルを同社が商業施設として建設、残りの約八千百平方メートルを売却先である千鳥橋病院運営の社団法人福岡医療団(福岡市博多区千代五丁目)が、病院と特別養護老人ホームを建設する。
 商業施設の名称は「アピアリー八田」で、総述べ床面積は約八千三百平方メートル。スーパーのサニー(延べ床面積約三千平方メートル)を核テナントに、スーパー銭湯(同約二千平方メートル)や飲食、物販、理・美容室をなど九テナントが入居するほか、同医療団の訪問介護センターや託児所なども併設する。同施設を管理運営するデベロッパーの有限会社平山都市開発研究所(福岡市博多区祇園町)の平山英一社長は「医療・福祉が融合する生活密着型の商業施設は全国初。地域コミュニティースペース、情報発信基地としての役割を果たしていきたい」と話している。同施設の一日平均来場者数は五千人、年間売上高は三十億円超を見込んでいる。
 大倉工業は一九四七年七月設立、資本金は八十六億円、売上高は八百八十七億円(〇二年十二月期)、従業員数は千七百八人(〇一年十二月三十一日現在)。

2003.05.20 発行 週刊経済より