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経費削減・支払利息圧縮で中間期黒字転換  スーパー大栄    通期は利益2000万円増に上方修正


 スーパーマーケットを福岡県内で展開する株式会社スーパー大栄(北九州市八幡西区中須1丁目、中山勝彦社長)の07年9月中間期決算は、売上高が142億200万円で前年同期比2・9%減、経常損益は前年同期の損失1億2300万円から1000万円の黒字に転換した。
 期中、9店舗目の「鮮ど市場本城店」を北九州市に8月新規出店、新店舗・既存店舗とも生鮮ディスカウント店では、売上高、営業利益が前年を上回った。また経費削減と人員の見直し、有利子負債を圧縮して支払利息の削減を図り、黒字転換となった。事業部門別に見ると、小売業の生鮮食品部門は、生鮮ディスカウント店の「鮮ど市場」が前期から3店舗増えて9店舗となり、既存店の売上高も順調に推移したことなどで前年同期比2・1%増、一般食品部門、日用雑貨部門、その他部門は、SM店舗を前期2店舗、期中1店舗閉鎖したことなどにより、それぞれ同7・5%減、16・9%減、6・8%減となった。その他の事業は、米国産牛肉輸入再開で「吉野家」の売上高が増加して同16・2%減となった。
 同社では、自社運営だった物流体制を10月からアウトソーシングに切り替え、効率化を図っている。また、「鮮ど市場本城店が予想以上の集客力と売上高で推移している」ことから、通期見通しを期首予想より上方修正した。08年3月期の売上高見込みは期首予想並みの287億円(前年同期比1・3%減)だが、営業利益1億5000万円(前期4300百万円の損失)、経常利益8000万円(前期1億2800万円の損失)、当期純利益1億円(前期1億9800万円の損失)と、それぞれ予想比2000万円増を見込んでいる。同社は1962年7月創業、71年2月設立、資本金は16億6710万円、07年3月期の売上高は290億7100万円、従業員数1150人、スーパーマーケット27、DS型ホームセンター6、生鮮ディスカウント「鮮ど市場」9、外食他5店の計47店を展開している。