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携帯電話利用の授業配信実験  日本サイバー教育研究所    08年度中の実用化目指し


 インターネット通信制大学「サイバー大学」を運営する株式会社日本サイバー教育研究所(福岡市東区香椎3丁目、宮内謙社長)は、11月28日、携帯電話を利用した授業配信の検証実験を開始した。
 これは、同大学で4年間通じて履修する正科生620人の約7割が社会人であるため、高速通信による動画の送受信可能な携帯電話を用いて、移動時間など空いた時間に受講を可能にするのが目的。機能や使いやすさなどの検証結果を元に、文部科学省からの認可を待って、08年度中の実用化を目指す。対応機種はソフトバンク3G(第3世代)携帯電話の31機種。授業の動画は、データを受信しながら同時に再生をするストリーミング方式で配信し、同大学の生徒以外でも講義を試験的に視聴できる。配信内容は、サイバー大学学長である吉村作治氏のオリジナル体験授業「ピラミッド・ミステリーを解く」や孫正義ソフトバンク社長の特別メッセージが視聴できる。同社では「今後は他社の携帯電話でも視聴できるなど、実用化に向けたハードルをクリアしていきたい」と話している。