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年明けにタイの洗浄装置生産工場が稼働  リックス   同社初の海外工場


 機械製造・商社のリックス株式会社(福岡市博多区山王1丁目、安井龍之助社長)が建設していたタイの洗浄装置製造工場が、来年1月に稼働する。
 現地の自動車、半導体工場向けの洗浄装置などの生産拠点として建設していたもので、海外工場は同社初。年内に完成し、年明けから高圧洗浄装置などの製造を始める。場所は、バンコク南東のチョンブリ県の工業団地内で、敷地面積は4,640平方メートル。 建屋は1部2階建で、延べ床面積は1,650平方メートル。約300平方メートルの事務所を併設し、クリーンルームも設置している。総投資額は2億5,000万円~3億円。当初1年間は賃貸で、その後買い取る方針。基本的に部品は現地調達し、手に入らない部品などは日本から調達する考えで、初年度売上目標は5,300万バーツ(約1億6,000万円)。その後は年商7,200万バーツを見込んでいる。
 同社ではタイ国内の自動車関連産業が好調なことから、今年8月30日に自動車部品、半導体向け洗浄装置製造販売の子会社を設立し、工場の建設を進めていた。 新会社の社名は「SIAM RIX MANUFACTURING CO.LTD」(サイアム リックス マニュファクチュアリング)。 資本金は3,000万バーツ(約1億円)。社長は、リックスの吉岡義隆取締役製品事業本部長が兼務している。
 安井社長は「今年度からスタートした新中期経営計画の戦略の一つとして、自社ブランド商品の海外展開の促進を掲げている。これを機に自社ブランド商品の海外展開に力を入れたい」と話している。
 なお、同社は2003年3月にバンコク北部のバトゥムタニー県に販売子会社を設立し、従来から自動車、半導体業界向けに洗浄装置やポンプ類の販売とメンテナンス事業を展開している。