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塩化鉄の販売好調で2期連続の増収増益  タイキ薬品工業    今期から中期3カ年計画スタート


 化学工業薬品製造、卸業のタイキ薬品工業株式会社(福岡市東区東浜一丁目、田中千雄社長)の9月期決算は、売上高が50億4800万円の前期比1・7%増、経常利益が2億8840万円の同8・2%増で、2期連続の増収増益となった。
 ICリードフレームやプリント基板などの金属腐蝕剤として使われる主力の「塩化第二鉄液」の販売好調と、同業他社からの請負業務の比率が伸び、売上高は過去最高。また利益面も、天道工場拡張(嘉穂郡桂川町)の設備投資に伴う減価償却の影響があったが、増収基調に加え生産性の効率化などが奏効し増益となった。
 また同社は、今期から2010年までの中期3カ年計画をスタート。期中に品質マネジメントシステムISO9001の認証取得、および新たな収益源の柱として強化中の水処理薬品「ポリシカ鉄凝集剤」(PSI)の生産強化などを項目に掲げた。田中社長は「念願だった売上高50億円突破を1つの区切りとし、今後はこれを弾みにさらなる営業力強化に努め、3年後の売上高57億円を目指したい」と話している。