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「フラバンジェノール」に抗動脈硬化作用  東洋新薬    メタボ対策商品開発に弾み


 健康食品受託メーカーの株式会社東洋新薬(福岡市博多区博多駅前2丁目、服部利光社長)は、九州大学大学院農学研究院の今泉勝己教授との共同研究で、独自素材の「フラバンジェノール」に抗動脈硬化作用があることを国内で初めて確認した。
 フラバンジェノールは、フランス南西部ランド地方に植林された海岸松の樹皮から抽出した、ポリフェノールを豊富に含む独自開発の機能性食品素材。今回の研究では、動脈硬化のマウスにフラバンジェノールを継続的に投与することで、動脈硬化の進展が抑制されたことを確認した。実験では、動脈硬化のモデルマウスに、フラバンジェノールを2%配合した飼料を9週間自由摂取させた後、血中総コレステロール値と動脈硬化の病変面積を測定。そして、これらの測定項目を、フラバンジェノールを配合していない飼料を与えたマウス群と比較した。その結果、摂取したマウス群において、摂取していない対照群と比べて血中総コレステロール値の有意な減少が認められ、さらに動脈硬化病変面積の減少傾向も認められたという。これを受け同社では、「今後もフラバンジェノールの機能性をさらに解明し、メタボリックシンドローム対策商品の開発に注力していく」と話している。