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21年6月期業績予想を上方修正 プラッツ


週刊経済2021年2月23日発行

売上高67億円見込む

介護用ベッド、ベッド周辺機器メーカーの㈱プラッツ(大野城市仲畑2丁目、城雅宏社長)は2021年6月期連結業績予想で、売上高を前回予想の62億円から67億円(前回比8・1%増)に、経常利益は7億円から8億円(同14・3%増)に上方修正した。
今年1月に緊急事態宣言が発出されており、現時点では一部で活動の制限が残るものの、新型コロナウイルス感染症拡大以前に近いレベルでの営業活動を展開している点を踏まえたもの。想定為替レートは1ドル=106円を据え置いたほか、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による海外物流コストおよび原材料高騰のほか、訴訟損失引当金繰入額4億9600万円を反映した見通しとしている。同社では「今後の見通しは、現時点の事業環境が継続することを仮定としたもので、さまざまな要因により変動する可能性がある。なお、新型コロナウイルス感染症拡大による影響については、『昨年末までには収束し、今年年から経済活動が正常化する』と仮定していたが、その後の感染状況を踏まえ、『2021年6月期の一定期間まで継続するもの』と変更している」と話している。

中間期売上高は9・7%増の34億1400万円

また、同社の21年2月連結中間決算は、売上高が前年同四半期比9・7%増の34億1400万円、経常利益が同57・8%増の5億1200万円で増収増益だった。
主力の福祉用具流通市場で、介護用電動ベッド「Miolet(ミオレット)Ⅲ」の売れ行きが好調だったほか、医療・高齢者施設市場で新規開拓などの営業活動を強化した結果増収となった。利益面では、営業外利益として持分法による投資利益7千万円(前年同四半期比80・3%減)、営業外費用として為替差損2800万円(前年同四半期は為替差益80万円)、そのほか特別損失として、訴訟損失引当金繰入額4億9600万円を計上している。営業利益は前年同四半期比79・4%増の4億6900万円、親会社株主に帰属する上半期純利益は同91・1%減の2500万円。