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認知症予防に関する実証実験開始 ウェルモ


週刊経済2025年2月19日発行号

4月から、東京のeスポーツ事業会社と共同で

介護事業向けシステム開発の㈱ウェルモ(福岡市中央区大名2丁目、鹿野佑介社長)は4月から、ゲーム、eスポーツ大会運営、企画などのGLOE㈱(東京都新宿区、谷田優也社長)と共同で、認知機能トレーニング(脳トレ)ゲームを用いた高齢者の認知症防止などに関する実証実験を始める。

高齢化に伴う認知症患者が増加傾向にある中、認知症の発症や進行防止策の考案を進める一環。内容は、東京を中心とした関東地方でリハビリテーションに特化したデイサービスに、認知機能低下の抑制につながる脳トレのゲームプログラムを導入することで、利用者のデイサービス参加意欲の変化や認知機能、運動機能の変化を調査するほか、デイサービス従業員の業務量の変化や利用者の心身状態を観察する手段として活用できるかを検証する。今後はゲームコンテンツを活用したデイサービスの運営も視野に、理学療法士や研究機関との連携も進める方針。鹿野社長は「『ゲームと介護』をテーマに異なる世代間交流のきっかけにしたい。ゲームプログラムを全国の介護施設への展開も目指す」と話している。