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考査管理システムをクラウドサービスで ユニゾンシステムズ


週刊経済2025年1月29日発行号

テレビ広告考査業務に対応

システム開発の㈱ユニゾンシステムズ(福岡市中央区荒戸2丁目、今村勉也社長)は、テレビ広告の考査システムをクラウドサービスの一つであるSaaS型で提供する。今年中にベータ版の提供を開始、本格的なサービス提供は2025年後半~26年前半を目指す。

SaaS(Software as a Service)とはインターネット経由でユーザーがアクセスできるクラウドサービスのひとつで、よりリーズナブルで効率的、効果的なテレビ広告の運用を目的とするもの。考査システムとは、広告主がCMを依頼する際に発生する考査業務を効率的に管理・運用するシステムだという。同社はこれまで開発してきた考査システムを「AdRM(※)」と連携可能な「SaaS型」で提供することで、比較的低価格で効率的なテレビ広告運用の実現を目指す。また、地上波テレビCMを購入できるウェブサービス「スグリー」にも対応している。提供形態は「専有型」と「共有型」の2パターン。専有型は個別カスタマイズ可能で、サーバー負担やトランスコードなどがほかのユーザーの利用状況に依存しないなどの特徴を持つ。共有型は、個別のカスタマイズはできないが、複数局で使用することでリーズナブルに利用できる特徴がある。

※日本テレビ放送網㈱(東京都港区、福田博之社長)は地上波広告を高度化する新しい広告プラットフォーム「AdRM(アドリーチマックス)」の提供を発表し、今年4月に開始する予定。これにより、テレビ広告の現場では、広範囲にアプローチできるテレビ広告にデジタル広告と同じような手軽さが加わったことで、より効果的なCMのあり方が模索されている。