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福岡市民会館建て替え、今年度めどに整備計画  福岡市    全体の事業費は200億円を想定


 福岡市(高島宗一郎市長)は今年度内をめどに、福岡市民会館(同市中央区天神5丁目)建て替えについての整備計画を策定する。
 築52年が経過している同施設の機能を継承し「福岡市拠点文化施設」として建て替えるもので、今年6月に施設の構成や方針などの基本計画を策定、年度内に運営方針などを示す整備計画を確定する。基本計画では、県立美術館の南側に新たな施設を建設し、現市民会館の跡地は公園として整備する方針を示している。施設の再整備では、大ホールを現在の1770席から約2000席へ拡大し、舞台芸術公演などに対応する約800席の中ホール、文化活動や交流等の場として最大150席の椅子配置が可能な文化活動・交流ホールのほか、公演のリハーサルや文化団体等の練習利用を想定したリハーサル室を備える。設計費や外構、公園整備、市民会館解体費、備品購入等を含む全体の事業費は200億円を想定している。事業形態は未定で、PFI方式の場合は、2018年をめどに事業者公募、19年から整備を進め、2023年の開館を想定している。現在の市民会館は、新施設の整備と並行して機能を維持し、新施設の開館まで利用していく方針。
 市経済観光文化局文化施設課では「現在の市民会館の稼働率は7~8割で推移しており、メンテナンスなどを考慮すると上限に近い状況。立地する須崎公園地区は、ウォーターフロントエリアと天神地区を結ぶ重要な位置にある。市民の活動拠点としてもこれまで以上に使いやすく、多くの方に立ち寄っていただける施設を目指していきたい」と話している。
 福岡市民会館は1963年開館。客席数1770席の大ホール、354席の小ホールを備える。15年度の稼働率は73%。