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東区箱崎ふ頭1丁目に4階建て倉庫 住友倉庫九州
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週刊経済2025年2月26日発行号
2024年問題への対応も
住友倉庫九州㈱(福岡市博多区沖浜町、渡辺博社長)は2月5日、同市東区箱崎ふ頭1丁目に建設していた新倉庫を稼働した。
九州地区では2024年問題を背景とした在庫の分散化需要の高まりなどを受け、今後も旺盛な物流需要を見込むことから建設したもの。
名称は「箱崎埠頭営業所400号倉庫」。博多港の国際海上コンテナ貨物の約9割を取り扱う香椎パークポート・アイランドシティやJR貨物ターミナルから至近で、九州自動車道や福岡空港からいずれも約15分の好立地。博多湾や福岡空港を経由する輸出入関連貨物や、温度管理を必要とする商品の保管、書類の保管など、多様な商品のストックポイント、配送拠点として利用を呼び込む。
建物は鉄筋コンクリート造りの4階建てで、敷地面積は1万1834㎡、延べ床面積は1万2206㎡。1階は1㎡あたり3トンの耐荷重で長尺・重量物に対応する。2階は2772㎡の25度帯設定空調庫を備えており、食品原料や化学品などの温度管理を必要とする商品の保管が可能。そのほか最新のセキュリティシステムを導入し、専用の棚で書類を保管、倉庫内の閲覧室で確認することが可能。
2024年問題への対応として、トラック受付システムを導入し、積み下ろしのための接車スペースの混雑緩和や、受付業務のデジタル化を推進している。これらの庫内作業の効率化を通じて、サプライチェーン全体で対応が必要なトラックドライバーの待ち時間の削減や輸送の効率化の実現を支援する。
また、LED照明や太陽光発電システムなどを導入、省エネ機器や再生可能エネルギーを積極的に活用することで温室効果ガスの排出を抑え、環境負荷の低減に配慮した。