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広告強化で売上高は168億3200万円 ベガコーポレーション3月期


週刊経済2022年5月31日発行

旗艦店の販売好調

インテリア家具を中心としたeコマース事業を展開する㈱ベガコーポレーション(福岡市博多区祇園町、浮城智和社長)の2022年3月期決算は売上高が168億3200万円(前期193億1300万円)、経常利益が前期比66・5%減の6億2100万円だった。
収益認識に関する会計基準などを当事業年度の期首から適用しているため前事業年度における売上高について前年同期比の記載はない。
EC市場が堅調に拡大する中、SEOやウェブ広告、SNS強化により本店サイト「ロウヤ」を中心に集客を強化し、全体の流通に占めるロウヤ旗艦店の割合は52・5%に上昇し最大の販売チャネルとなっている。収益面では保管効率の向上、在庫の適正化や商品構成の見直しなど物流コスト削減に取り組み配送費率は改善したものの、海上コンテナ輸送運賃や原価量価格の上昇、円安進行の影響をうけ原価率が上昇し前期を下回った。
また、越境ECプラットフォーム事業「ドコデモ」は新型コロナウイルスの渡航制限により需要が高まる中、広告費の増額により、流通総額は前期比83・3%増と大幅に伸長、過去最高額を更新した。
前期に続き、コロナ禍で業績の正確な予測が困難となりレンジ形式で開示。売上高が前期比3・2%減の163億円~2・8%増の173億円、経常利益が95・2%減の3千万円~63%減の2億3千万円を見込んでいる。