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対馬産米を原料にしたストロー発売 UPay
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週刊経済2025年1月15日発行号
ツシマヤマネコ保護に貢献
米ストローや竹歯ブラシなどサステナブル商品の開発・販売の㈱UPay(福岡市中央区大名2丁目、上官ゆい社長)は12月22日、対馬産米を原料にしたストローを発売した。
ツシマヤマネコの保護に貢献する目的で「佐護ヤマネコ稲作研究会(長崎県対馬市)」と共同で開発したもので、商品名は「ツシマヤマネコ米ストロー」。ツシマヤマネコは対馬島内に100匹程度しか生息しておらず、環境省が発表したレッドリストにも掲載されている絶滅危惧種。佐護ヤマネコ稲作研究会は水田周辺に生息するツシマヤマネコにやさしい米づくりとして、農薬を極力使用しないコメの栽培に取り組んでいる。対馬のコメ農家から出る不使用米をストローにアップサイクルし、売上利益の5%前後をツシマヤマネコの保護活動に寄付する。カラーは新緑(グリーン)、さくら(ピンク)、やまぶき(無着色)の3色展開。1箱10本入りで700円。3箱セットで2100円。販売場所は「対馬やまねこ空港内売店(長崎県対馬市)」、「福岡市動植物園(福岡市)」、「盛岡市動物公園ZOOMO(岩手県盛岡市)」、「オークどうぶつ病院(長崎県佐世保市)」、「09 Cafe and DOG PARK(長崎県佐世保市)」、オンライン販売で、順次拡大予定。
同社は2016年8月設立。資本金300万円。砕け米(精米する際に出る割れたコメ)を活用し、砕け米とコーンスターチを原料とした100%植物由来で無味無臭のエシカルストローを開発、製造、販売している。米ストローは約30日かけて土壌や海洋で完全分解されるため、コンポストや植物の肥料などとして処分することができる。