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売上高は34・1%増の40億6400万円 プラッツ中間期


週刊経済2025年3月12日発行号

経常は66・1%増の1億500万円

介護用ベッド、ベッド周辺機器メーカーの㈱プラッツ(大野城市仲畑2丁目、河内谷忠弘社長)2025年6月期連結中間決算は、売上高が前年同四半期比34・1%増の40億6400万円、経常利益が66・1%増の1億500万円で増収増益だった。

売上高は医療・高齢者施設市場において、販売が好調に推移(前年同期比24%増)したほか、24年6月に子会社化したやまと産業㈱の連結効果も寄与した。利益面では、22年10月から実施した値上げによる全体の販売単価向上に加えて、海外物流コストの低減などの影響も重なり、売上高総利益率は29・7%(前年同四半期比1・3ポイント減)となったほか、営業外収益として持分法による投資利益4200万円(前年同四半期比34・7%減)、営業外費用として為替差損1千万円(同31・1%減)を計上した。営業利益は8・9倍の8000万円、中間純利益は35・9%増の7900万円だった。

通期予想に変更はなく、売上高が前期比22・1%増の78億円、営業利益が2・7倍の1億円、経常利益が14・6%減の1億6000万円、当期純利益が97・9%増の1億3000万円を見込んでいる。

 

 離床センサー内蔵型ベッドを発売

また同社は、3月下旬から離床センサー内蔵型ベッドを発売する。

製品名は「医療施設用ベッド『アスピーノ』離床センサー内蔵型」。ベッドのボトム部に内蔵されたセンサーで、患者の起き上がり、端座位姿勢、立ち上がりの動作を検知し、ナースコールに通知する。操作パネルで検知したい患者の状態をスイッチの切り替えで設定できるため、看護・介護業務の負担の大幅な軽減を目指す。希望小売価格は96万3千円(税別)から。同社では「ポジショニングベッド仕様には、当社独自の背上げ『ハイバックサポート機能』を搭載する。通常の背上げに加えて頭頸部のみの角度も調節可能で、ベッド上の食事介助や口腔ケア、床ずれ予防のための姿勢調整を効果的にサポートする」と話している。

同社は1992年7月設立。資本金5億8205万円。従業員140人(連結)。15年3月に東証マザーズ(現グロース)と福証Qボードに上場。