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売上高は11・1%増の580億6700万円で増収増益 高田工業所3月期
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週刊経済2025年6月11日発行号
製鉄のCN関連工事が増加
プラント建設の㈱高田工業所(北九州市八幡西区築地町、髙田寿一郎社長)の3月期連結決算は、売上高が前期比11・1%増の580億6700万円、経常利益は20・6%増の28億7700万円で増収増益だった。
化学プラント、石油・天然ガスプラントの定期修理工事や製鉄プラントのカーボンニュートラル(CN)関連建設工事が増加したこと等で増収、営業利益は22・2%増の29億3300万円、当期純利益は38・4%増の23億900万円だった。髙田社長は「前期は時間外労働の上限規制適用初年度で対応できる工事量が減少する懸念もあったが、残業規制や要員の逼迫等に対する顧客のご理解とご協力もあり、大きな影響はでなかった」と語っている。
工事種別の完工高(単体)は、化学プラントが7・0%増の222億6300万円、製鉄プラントは21・4%増の138億8900万円、エレクトロニクス関連設備・装置は13・7%減の59億5500万円、石油・天然ガスプラントは92・1%増の26億4500万円、電力設備は17・7%減の13億7800万円、社会インフラ設備は41・5%増の5億2400万円、その他は50・1%増の19億7700万円だった。
受注状況は、化学プラントが14・9%増の219億1000万円、製鉄プラントは19・6%増の166億6700万円、エレクトロニクス関連設備・装置は38・3%減の36億8100万円、電力設備は56・2%増の12億8100万円、石油・天然ガスプラントは58・0%減の9億6000万円、社会インフラ設備は43・7%減の3億2200万円、その他は40・6%増の25億700万円で、全体の受注高は6・5%増の473億3100万円。「受注についてはひと区切りついた感はあるが、製鉄プラントでは引き続きカーボンニュートラル関連の投資は活況を呈しており、またエレクトロニクスに関しても、今後期待できそうな情報もある」という。