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売上高は10・3%増の81億6900万円 岡野バルブ製造


週刊経済2025年2月5日発行号

原子力関連好調で

 発電プラント向けバルブ製造業の岡野バルブ製造㈱(北九州市門司区中町、岡野武治社長)の2024年11月期連結決算は、売上高が前期比10・3%増の81億6900万円、経常利益が40・9%増の12億8300万円で3期連続の増収増益だった。

 原発回帰への動きがみられる中、東海第二発電所向けを中心とした国内外でのバルブ販売や再稼働に向けたメンテナンス工事、部品などの追加案件が増加するなど原子力関連の売上げが伸びたほか、火力発電所向けの販売も好調に推移し3期連続の増収。また利益面では増収基調に加え、メンテナンス部門での高稼働率の維持、バルブ製造部門要員のメンテナンス部門への機動的配置など人的資源の有効活用が奏功し、営業利益は46%増の11億8500万円、また繰延税金資産計上に伴う法人税等調整額計上の影響で純利益は57・9%増の11億200万円と、ともに大幅な増益となった。

 同社は2月開催予定の株主総会で承認されることを条件に、今期から決算期を11月末から9月末に変更することを決議。それを受け今期は売上高が64億200万円、営業利益が5億2800万円、経常利益が5億9000万円、純利益が3億9100万円を見込んでいる(変則決算のため前期との比較はなし)。