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地域脱炭素に関する連携協定 西部ガス熊本と熊本県


週刊経済2025年1月22日発行号

温暖化対策推進を目的に

西部ガスグループの西部ガス熊本㈱(熊本市中央区、小森高文社長)と熊本県(木村敬知事)は12月、「熊本県内の地域脱炭素に関する連携協定」を締結した。同社が連携協定を結ぶのは熊本県が初めて。

温室効果ガスの削減に関する取り組みを進め、地球温暖化対策の包括的かつ着実な推進を目的としたもの。基本的な連携事項は「脱炭素先行地域における取り組みの推進」、「燃料転換および省エネルギー支援等、脱炭素に向けた段階的な取り組み」、「ガス体燃料の脱炭素化に向けた検討および社会実装」、「食品ロス削減や環境教育等、県内における脱炭素の推進」、「その他、本協定の目的を達成するために必要と認める事項」など。両者は「今回の協定により『熊本県内の地域脱炭素』の実現に向けて堅密な相互連携と協働で取り組んでいく」としている。

熊本県は「2050年県内CO2排出実質ゼロ」を宣言し、豊かな自然環境や生活環境、地域社会を持続可能なものとして将来に継承することを目指している。また、西部ガス熊本は「西部ガスグループカーボンニュートラル2050」において、ガス事業で培ったさまざまな技術やノウハウを結集し、「天然ガスシフト」、「ガスの脱炭素化」、「電源の脱炭素化」の3つの柱で、カーボンニュートラル社会の実現に向けて取り組んでいる。