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北九州港・北九州空港の貨物取扱量が過去最高に 北九州市
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週刊経済2025年5月7・14日発行号
空港貨物は過去最高年の1・7倍に
北九州市は4月24日、北九州港・北九州空港の貨物取扱量がそれぞれ過去最高を更新したと発表した。
まず、北九州港のフェリー貨物取扱量は、前年比5・0%増の5292万トンで3年連続過去最高を更新した。フェリー事業者の船舶大型化に加え、物流の2024年問題への対応で、陸上輸送から海上輸送に転換する「モーダルシフト」が進んだことも、需要を後押ししたという。一方、北九州空港の貨物取扱量は国内・国際合計で3万6603トン(国内2万6168トン、国際1万435トン)となり、前年比で約3倍もの伸びを見せて過去最高を更新。これまで過去最高だった2021年との比較でも、約1・7倍もの水準となった。ヤマトグループ・JALグループによる国内航空貨物定期便の新規就航・増便が相次いだほか、北九州空港の輸送サービスが強化され、荷企業の利便性が大幅に向上したことも、取扱高の急増に貢献したという。
武内市長は会見で「港、空港ともに物流拠点化に向けた動きが大きく進展している。既存の国際・国内路線の定着はもとより、新規貨物路線の誘致には積極的に取り組んでいく」と話している。