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初便の利用率は往路、復路ともに80%超 上海吉祥航空
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週刊経済2025年1月29日発行号
1月20日就航の福岡―上海線
上海吉祥航空が1月20日に初就航した福岡―上海線の初便利用率は、往路が88・3%超、復路は84・8%と往路、復路共に80%超と好調なスタートだった。
福岡発着の上海線で同社の就航は中国東方航空、上海航空、中国国際航空、春秋航空に次ぐ5社目。21日から月曜日、水曜日、木曜日、日曜日の週4便で就航を始めた。同社によると、初便は往路、復路共に予約が好調だったことで、当社予定していた機材のエアバスA320型機よりも約20席多いA321型機に切り替えて対応したという。初便就航にあたり、福岡国際空港㈱(=FIAC=田川真司社長)と就航記念イベントを実施。初便就航を歓迎し、空港消防車による歓迎放水で出迎えたほか、到着口での歓迎イベント、来賓によるテープカットで初便就航を祝った。
取材に応じた上海吉祥航空ネットワーキングプランニング部の陳積科総経理は「福岡線の就航は日本路線の拡大において重要なステップアップと位置付けている」と述べた上で、「上海とその周辺ではなく、欧州、豪州への乗継便としての利用を期待している。2~3年以内に週7便、週14便、週21便まで増便を実現させていきたい」と増便への期待感を述べた。また、路線を誘致してきたFIAC空港営業本部長の安藤愛介執行役員は「中国路線で最も多いのが上海線。同社の就航で選択肢が増えたことが良かった」としながら、「上海線以外の路線、北京との直行便就航も実現させていきたい。航空会社については中国南方航空、海南航空などへのアプローチを続けている」と中国路線拡大に向けての現状などを説明した。