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個別指導サービスを大規模展開 英進館ホールディングス
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週刊経済2025年1月15日発行号
3年間で50校を新規開校
総合学習塾の英進館を中核とする英進館ホールディングス㈱(福岡市中央区今泉1丁目、筒井俊英社長)は、個別指導サービスを一新し、新ブランド「英進個別」として新規店舗展開のスピードを上げるなど「個別指導部門の大幅拡大と大規模展開」を進めていく。
昨今の少子化や顧客ニーズの多様化に対応するもので、「最新テクノロジー×個別指導サービス」を旗印に、これまで蓄積してきた合格ノウハウとICTをはじめとする最新テクノロジーを融合することで顧客満足度のさらなる向上を目指す。計画では2025年に10校、26年に20校、27年に20校と3年間で50校を新規開校し、年間売上30億円の増額を目標としている。これに伴い新規採用も大規模に進めていく。学習塾経験者はもとよりICTを活用した新手法のサポート体制で業界の経験がない人材も積極的に採用。さらに今年3月、九州大学伊都キャンパス前にICT個別指導の中核をなす「英進個別 講師センター ICT教育Labo」を開設。数百人の九州大学生を講師として採用し、九州全域の個別指導教室へオンライン授業を提供する。
また「英進個別」の推進に伴い、積極的な「M&Aおよび事業譲渡」もこれまで以上に進めていく計画。事業承継などの問題を抱えている事業会社を対象の中心とし、各地方銀行をはじめ事業譲渡を推進している協力会社と連携を図っていく。
このほか英進館は昨年、英検プラチナパートナー塾に認定された。公益財団法人日本英語検定協会が掲げる「学習者の実用英語の習得に寄与する」という理念に賛同し、地域の子ども達の英語能力向上のために各教室と一丸となって取り組む学習塾と英検協会が結ぶPlatinum Partnership制度で、全国でおよそ5万ある学習塾の中から選ばれたのは、同社を含めわずか12の塾のみとなっている。英進館は「本制度の理念に共感し、今後、まずは地域の子どもたちが英検受験を通じて『将来につながる資格』を取得し『実社会で活用できる確かな英語力』を身につける機会を提供していきたい」としており、館生を対象にした「英検プレテスト」の無料実施などを検討している。