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中央区地行浜に放射線治療棟を増設 国立病院機構九州医療センター
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週刊経済2025年2月5日発行号
先端放射線治療装置も導入
(独)国立病院機構九州医療センター(福岡市中央区地行浜1丁目、岩﨑浩己院長)は1月6日、同敷地内に放射線治療棟を増設した。
新設備導入などで地下の放射線治療室が手狭になったため増設した。放射線治療棟は鉄筋コンクリート(RC)造り平屋建てで、床面積は1104㎡。場所は「福岡みずほPayPayドーム」西側で、外来棟北側隣接地。「放射線治療科」を設立し、先端治療装置「Ture Beam(トゥルービーム)」も導入した。トゥルービームは、サブミリメートル(1ミリの1万分の1)単位で駆動制御できるほか、大量の放射線を発生するため10~20分程度で照射を終了する。23年6月に放射線治療装置「Halcyon(ハルシオン)」を導入しており、2台体制で放射線治療を進める。スタッフは5人で、今後増員を予定している。3月に新たな放射線治療装置の導入も計画しており、同センター独自のがん治療法の研究を進める。大賀才路放射線治療部長は「放射線治療棟の開設で、九州内の大学病院などの治療技術の底上げも期待している」と話している。