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決して独りで逝かせない。元看護師による革新的見守り事業


後期高齢者が5人に1人になる2025年に向け、国は医療費を抑える目的で病院のベッドを最大20万床減らす施策を打ち出した。多くの課題を抱える在宅医療業界に布石を打つべく立ち上がった「ウォッチコンシェルジュ」サービス。今後、福岡をモデルケースに全国への展開を目指す。

医療現場経験者による「ウォッチコンシェルジュ」サービス

看護師としての長年の経験を持つ青木社長が、医療機関や民間企業と連携した24時間の見守りを手掛ける「ウォッチコンシェルジュ」サービスを立ち上げた。同サービスの最大の特徴は、スタッフが全員医療経験者であることだ。通常、在宅医療では訪問看護が対応できない夜間に亡くなっているケースが多い。そこで現場を熟知したスタッフが、遠隔で生体信号を測定するシステムなどを駆使し24時間で看守。異常を発見した際には担当の訪問看護師に連絡を取ることで迅速な駆けつけを可能にしている。「夜間を含む過酷な労務負担を背負う訪問看護師を支える“第2のナースステーション”になりたい」というのが同社の思いだ。また、同時に民間企業と連携した生活サポートも提供。タクシー会社や家事代行会社をはじめ弁護士、ファイナンシャルプランナーなど幅広い分野の事業者と提携しており、トータルサポートの体制を整えている。

IoT、AI技術の融合

同サービスでは、生体センサーによるモニタリングを取り入れている。センサーをベッドの表面に設置することで睡眠中の呼吸や脈拍などを遠隔から測定できる機器に加え、2016年秋には㈱モバイル社会戦略研究所と共同で独自の非接触型センサーシステムの開発に着手。2.8mの範囲をすべて感知することで日中の測定も可能にしているほか、呼吸や脈、そのほか複数の数値データからより看護に必要な情報を解析、取得することができるのが特徴だ。

そのほかにも、薬局と連携した医療現場用アプリの開発や見守りロボットの取り扱いも積極的に進める同社。「人の手と最新技術が融合する新しい仕組み」としてサポートの可能性を大きく広げている。

新たに開発した「ウォッチコンシェルジュ 生体センターシステム」(写真上がベッドタイプ、下がルームタイプ)。介護保険が適用可能で、月5500円からレンタルできる

在宅ワークの推進で、潜在看護師が再び働ける環境を

一方、同社では潜在看護師の創出にも寄与している。「在宅医療の人材不足を食い止める重要な鍵は、医療現場を離れた看護師たち。そういった人材にこそ当社のサービスに加わっていただきたい」と青木社長。この道筋を作るべく、同社ではクラウドコールセンターシステムを構築し在宅ワークのしくみを取り入れた。本部と連絡を取り合い、生体センサーの動きで容体をチェックする見守り部隊だ。インターネット環境があればエリアを問わず、また時短での勤務も可能。さらに、「定年を迎えたベテラン看護師をはじめ、医療現場に精通したスタッフが加わっていくことがサービス全体に大きな付加価値を与えている」とメリットを語る。

「人生最後の伴走者に」

「ウォッチコンシェルジュ」サービスは、青木社長が看護師として医療の道に進んだ約30年前、訪問看護ステーションの仕組みができた頃に思い描いたアイデアである。「いかに患者と家族にとっての最良を考え抜くことができるか。言葉にしなければ伝わらないが、その『言葉』選びが非常に重要であり、現場で培った感覚がないと難しい」と青木社長。

「人生最後の伴走者になりたい」という思いを原動力に、長年構想を進めてきた新しい在宅医療の見守りサービスがいよいよ本格始動する。

[CHECK]

医療現場経験豊富なスタッフによる安心のサービス

(ふくおか経済EX 2017より)


会社情報COMPANY PROFILE

会社名
(株)ワーコンプロジェクト (カ)ワーコンプロジェクト)
代表者名
青木 比登美
所在地
812-0016 福岡市博多区博多駅南1-4-10  [MAP]
TEL
092-409-0461
企業ホームページ
http://www.wa-con.com
設立
2016年7月
創業
資本金
400万円
従業員数
5人