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 オフィス用品通販のコンテンツ力で「組家具.COM」事業開始
株式会社データリンク
 オフィス用品の通信販売『e―SUPPLY』を手がける株式会社データリンクは、ここ福岡を拠点に“本当に良いものを、もっとリーズナブルな価格で”というコンセプトのもと、代理店を使わないダイレクト販売による「安さ」を強みに、関東以西で法人約8万5,000社の顧客を抱え、年商は21億円を超える。
 業界はここ数年で一層資本力のある大手数社によって寡占化が進んでいるが、川島幸雄社長は「安さという魅力は不変」と、商品だけでなく昨年9月から配送料無料の条件を引き下げ、もともと顧客が多かった福岡・九州で「オフィス用品の“配達コンビニ”」を標榜し、そのシェアアップで活路を切り開こうとしている。
 一方で、「これまで生き残って来れたのは、カタログ制作やインターネット上での集客で培った“コンテンツ力”にある」と自負し、寡占化が進むオフィス用品通販に止まらず、異分野に進出。05年に自社でコスメティック専門サイトを、共同で法人向け焙煎コーヒー専門サイトを開設したのに続いて、この5月には川島社長がずっと温めてきたという、コンシューマー向けの「組家具.COM(クミカグ・ドットコム)」事業をいよいよスタートさせる。「フィールドは違っても、“買う”という行為に対して、何か付加価値を与えられる企業であり続けたい」。川島社長のそんな思いを今、そのコンテンツ力で具現化しようとしている。

(写真)現在制作中の『組家具.COM』のトップページ。商品コンセプト同様にサイトのデザインもいたってシンプルに試作しているが、果たして5月のオープン時にはいかに・・・。サイト内で組家具のコーディネートの楽しみ方も提案する
福岡・九州でオフィス用品の“配達コンビニ”標榜
 「業界で大手の寡占化が進む中、あえて全国展開にこだわらなくてもいいと思った」という川島社長。裏返せば、「本当に良いものを、もっとリーズナブルにお届けしたい」というオフィス通販事業開始時の原点に戻ったといえる。
 同社は1992年にデータ入力業からいち早くオフィス用品の通販を開始した業界の草分けだ。新聞折り込みチラシに加え、98年に通販カタログを発行すると売り上げも急伸。ところが同じ頃、かのアスクルもそれをはるかに凌ぐスピードで急拡大。その後はコクヨや大塚商会も参入し、中小企業も乱立していた時代から、大手による寡占化が進んだ。
 そんな中、同社は昨年9月、記念すべき通販カタログ「e―SUPPLY」第10号を発行したのを機に、配送料無料の条件を従来の2,000円以上から1,000円以上の注文に引き下げた。元々この条件は安かったのだが、先の「良いものを安く届ける」といった原点のうち「届ける」部分の安さを追求したものにほかならない。加えて、従来顧客が金額を合わせるために余計な商品まで買ってしまっていた煩わしさを極力省き、気軽に頼めるようにしたものだ。
 配送まで安くするとなると、近距離、つまり福岡・九州でということになるが、もともと福岡・九州の顧客が多かったことや、数年前から福岡市内の企業を主対象に開始していた一括購入・経費削減システム「ALLbyALLセービングサプライ」を組み合わせて、今後は「オフィス用品の“配達コンビニ”」をキャッチコピーに、福岡・九州での深耕を図る。

(写真)最新カタログ『e│supply』Vol.10では商品価格を平均2〜3%値下げ。トナーカートリッジをもう1つ同時に買えばさらに安くなる「プラスワン」や、まとめ買いで安くなる「まとメリット」サービスも開始した
圧倒的な価格訴求力持つ独自リサイクルトナーで新展開
 もちろん、インターネットによる受注が全体の約47%を占める同社にとって、販路はあくまでも全国だ。そういった中では、やはり商品自体の安さがものを言う。最新の通販カタログ第10号でも代理店を使わない直販の強みを生かし商品価格を一新して平均で2〜3%値下げしたが、同社の商品群の中で圧倒的な価格訴求力を誇るのが「リサイクルトナー」だ。
 ISO14001認証を取得する安心の国内リサイクル工場の再生品で、消耗部品を新品に取り替え、各機種ごとに厳しい印字テストを繰り返した商品のみを取り扱いながらも、業界最大手の同種製品と比べてエプソン用もキヤノン用も半値以下を実現。加えて、送料無料(離島など除く)、品質保証、無料回収といったサービス体制も万全を期している。
 このリサイクルトナーに関してはその商品力・サービス体制から、他の商品とは違った展開を開始している。その1つが、3月にヤフーショッピングに設けたリサイクルトナー専門のサイトだ。圧倒的な価格訴求力と、これまでのネット集客ノウハウを駆使して、さらに拡販を図る。また、営業力を持つ異業種の販売会社へのリサイクルトナーの卸売も開始。将来的にはFC形式も視野に、各地域に特化した営業力のある販売会社と提携し、全国展開を図っていく考えだ。

(写真右上)文具・オフィス用品通販『e-supply』のサイト。購入時に「eちゃんゴルフ」ゲームでの1〜5%割引サービスに加え、毎月2回2日連続で全商品5%割引サービスも開始
(写真右下)リサイクルトナーに力を入れる同社では、インク・トナーの専門サイト『tokyo.e-supply』に続いて、yahoo!ショッピングにリサイクルトナーの専門サイトを出店
本当に安くて良いものに“楽しさ”をプラスした「組家具」
 こうしたオフィス用品通販における新たな展開を図りながらも、川島社長は異分野への進出も志向する。それはもちろん、寡占化が進んだ市場で今後の急拡大は困難であるという判断もあろうが、むしろこれまで培ってきたカタログ制作やインターネット上での集客で培った“コンテンツ力”において「大手にも負けない」という自信の表れと見たほうが良いだろう。
 5月開始予定の「組家具.COM」事業はそのコンテンツ力を総結集したものになりそうだ。もともとオフィス用品通販でオフィス家具の充実を図るなか出会った「本当に安くて良いもの」から派生したそうだが、ホームセンターよりも安い価格を実現しながら、同社のフィルターを通して、自分で部品を組み立てて完成させるといった「楽しさ」や「ワクワク感」を提案する商品群となるそうだ。
 そこにはもちろん、2年前に始めたコスメティック専門サイトにおいてコンシューマー向けの難しさも知っているからこそ、“他にない”価格で成功しているリサイクルトナー同様に、いやそれ以上に、コンテンツ力に裏打ちされた、“他にない”「組家具」といったカテゴリーで勝負しようとする勝算が透けて見える。将来的には、専門性を追求し、顧客を楽しませる10の専門サイトを立ち上げ、それぞれが売上高数十億円規模となるインターネットのコンテンツ事業を核とした企業への転換を描く川島社長。この「組家具.COM」がその“コンテンツ力”を生かした異分野への挑戦の本当の意味での幕開けとなりそうだ。

 企業DATA
[所在地] 〒810-0021 福岡市中央区今泉1-9-2天神ダイヨシビル3F
[TEL] 092-716-3681(代)
[FAX] 092-716-9299
[資本金] 5,450万円
[設立] 1990年5月
[事業内容] オフィス用品全般の通信販売
[年商] 21億4,000万円(06年3月期)
[代表者] 川島 幸雄
[従業員] 20人
[URL] http://www.e-supply.co.jp/
[E-Mail] info@www.e-supply.co.jp
[出先] (配送センター)福岡市東区社領1-10-26

[採用情報]
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